日光名物の湯波をふんだんに使った湯波料理と地元の旬の素材を使った四季折々の和食膳をお楽しみください。
メインは黒毛和牛の料理。季節により豆乳の鍋や陶板焼きに変わります。
日光の歴史はとても古く、京都とともに日光も山岳信仰の盛んな時代に全国から人々が集まり、輪王寺を中心とした仏教の修行の場として日光には多くの僧、修験者が集まりました。 その際に魚類に変わる栄養のある食品として好まれたのがゆばであり精進料理として親しまれてきました。 そして江戸時代に徳川家康公が日光に祀られるようになって、参拝される方に出された食事にゆばが用いられ定着していきました。 明治時代に一般の人達にも広まり、今もその昔と変わらない味を後世に伝えています。
製法にほとんど違いはありませんが、京都のゆばは湯波槽に移して熱を加え、膜の端に串を入れて引き上げるため、仕上がりが平たいのが特徴です。それに対して日光のゆばは、膜の中央に串を入れて二つ折りにするように引き上げるため幾重にも巻き上げるので、丸くボリュームがあるのが特徴です。
正徳2年6月(1711年頃)江州水口城主の鳥居伊賀守多忠英公が幕府命により、壬生(みぶ)城主に命じられました。しかしこの壬生の領地は作物に恵まれず、収穫量があまりにも少なかったのです。そこで、かんぴょうの種を旧領地の木津村から取り寄せ、壬生の藤井村にまいたところ、見事に成功を納めたといわれています。以来、栃木のかんぴょうとして今でも親しまれている食材となりました。